Information

インフォメーション

【日本初】移動できる調剤薬局をトレーラーハウスで作りました|病院が閉まっても畳まない薬局

日本初の挑戦です。
移動できる調剤薬局を、トレーラーハウスで作りました。

薬局が、自分のタイヤで道を走る。そんな一台を、弊社がこの春に完成させ、7月に現場へ送り出しました。大学からの依頼で実際に作った、本物です。

日本初 移動できる調剤薬局 トレーラーハウス 外観 2軸4輪 けん引 北海道 サンエイ
▲ 今年弊社が作った、移動できる調剤薬局の実機。2軸4輪のタイヤで、自分で道を走れる車両です。

なぜ、薬局をわざわざ動かせるように作ったのか。きっかけは、いま全国の薬局に近づいている、ひとつの問題でした。

この記事では、薬局が「動ける」と何が変わるのか、制度の今と合わせて、北海道千歳のショールームからお話しします。

1. 病院がつぶれると、なぜ門前薬局まで一緒に消えるのか

まず、いま病院がどういう状況にあるかからお話しします。

6つの病院団体が2024年度の診療報酬改定の後にまとめた調査では、経常赤字の病院は6割を超えました。その後の最終報告では65.6%まで増えています。3つに2つに近い病院が、赤字で運営されているということです。

赤字が続けば、病院は統合され、移転し、あるいは閉まります。そのとき真っ先に影響を受けるのが、目の前の調剤薬局です。処方箋の大半をその病院に頼ってきた「門前薬局」ほど、はしごを外されます。

薬局の側に落ち度はありません。地域のために、ずっとそこで薬を出してきただけです。それでも、親の病院が動いた瞬間、建物の薬局は取り残されます。これが今、全国の門前薬局に近づいている現実です。

2. 「動けない」が、薬局の一番の弱点になる時代

薬局を一軒構えるのに、内装も什器も、それなりのお金がかかります。せっかく整えた店を、病院の都合で手放すのはつらいことです。

けれど、建物である限り、移転先の病院についていくことはできません。新しい場所で、また一から建てるしかない。二度手間の費用が、まるごとのしかかります。

薬剤師も薬も患者も揃っている。足りないのは「動けること」だけ。そこに気づくと、薬局にとって移動できないことが、最大の弱点だと見えてきます。

3. 移動できる調剤薬局=トレーラーハウスという答え

そこで弊社が目を付けたのが、トレーラーハウスです。

トレーラーハウスは、シャーシ(車台)の上に居室が載った構造です。基礎を打って土地に固定するのではなく、自分のタイヤで地面を転がり、けん引で動きます。トラックの荷台に載せて運ぶのではなく、車両そのものとして道を移動します。

この「動ける器」に、調剤に必要な機能をおさめれば、薬局そのものが移動できるようになります。病院が移転したら、薬局ごと、けん引してついていく。建て直す必要がありません。これが、移動できる調剤薬局という発想です。

4. 制度はどうなっている?(モバイルファーマシーの今)

ここは、いちばん丁寧にお話ししておきたいところです。法律の扱いを誤解したまま進めると、あとで困るからです。

薬局機能を積んで走る車両は「モバイルファーマシー(移動薬局車)」と呼ばれます。2011年の東日本大震災をきっかけに宮城県薬剤師会が考案したもので、熊本地震や能登半島地震でも稼働しました。全国に約20台が配備されています。

ただし、今の法律では、薬剤師は薬局以外で調剤してはならないと定められています。そのため移動薬局は、原則として災害時の運用に限られているのが現状です。平時に、ふつうの調剤薬局として自由に走らせることは、今の制度では基本的に認められていません。ここは正確に押さえておく必要があります。

一方で、潮目は変わりつつあります。岐阜薬科大学は、国の「規制のサンドボックス制度」を使い、全国で初めて平時の処方箋調剤の実証実験を実施しました。福井県・三重県は、へき地での平時活用を国に求めています。2025年に成立した改正薬機法でも、薬局の社会的な役割を見直す動きが、段階的に進んでいます。

つまり「動ける薬局」を平時にどう活かすかは、いままさに動いている論点です。制度がどこに着地するかは、国や自治体の判断によります。弊社の立場は、その動きに合わせて「車両という器」を用意できること。器が先にあれば、制度が整ったときにすぐ動けます。

※移動薬局を薬局として運用できるかは、災害時か平時か、地域や用途、許認可の状況によって異なります。「どこでも平時に薬局として使える」と言い切ることはできません。御社の計画にあわせて、所轄の自治体・薬務担当への確認まで一緒に進めます。

5. お金の話:建てない薬局は、資産として軽い

建物として薬局を建てると、土地に定着した不動産になります。病院が動いても建物は残り、固定資産税もかかり続けます。使っていなくても、です。

トレーラーハウスは、「随時移動できる」「自立した基礎に固定しない」「公道を通行できる規格」という3つの条件を同時に満たす場合、車両として扱われる可能性があります。その場合、土地の建物にかかる固定資産税がかからない可能性があり、車両の資産として比較的短い期間で減価償却できる可能性もあります。

そして何より大きいのは、移転先に薬局ごとついていけることです。建て直しの費用がいりません。「建てずに、増やす」。一軒を建てるのではなく、動かせる一台を持つ。薬局という事業にとって、この身軽さは効きます。

6. 現場でどう使うか(病院移転・へき地・災害)

動ける薬局は、こんな場面で力を発揮します。

病院の移転に追随する:親の病院が移っても、薬局をけん引して追いかけ、門前を維持できます。

薬局のない地域をまわる:公共交通で1時間以内に医療機関のない「無医地区」は、2022年の調査で全国に約1,106カ所。薬を買いに行けない高齢者のところへ、薬局の側から近づけます。

災害時のバックアップになる:被災地に薬局機能を運ぶ。これは熊本地震や能登半島地震で、すでに実証されてきた使い方です。

①は制度の動き次第で広がる使い方、③は今でも社会の役に立っている使い方です。どちらも「薬局が動ける」という一点から生まれています。

7. プレハブ・ユニット・コンテナとの決定的な違い

「動かせる建物ならプレハブやコンテナでもいいのでは」と思われるかもしれません。ここははっきり違います。

プレハブもユニットハウスもコンテナも、基本は「その場に据える」前提でつくられています。クレーンで吊って移すことはできても、自分で道を走るわけではありません。基礎に据えれば、建物として扱われます。

トレーラーハウスは、車台に居室が載り、自分のタイヤで地面を転がって、けん引で公道を移動します。「動けること」が、後付けではなく構造に組み込まれています。薬局にとっては、その動けることそのものが、ひとつの機能になります。

8. 弊社が、実際に作りました(大学依頼の現場から)

ここまでの話は、絵に描いた構想ではありません。今年、弊社は大学からの依頼で、移動できる調剤薬局をトレーラーハウスで実際に製作しました。

この春に組み立てを始め、7月に現場で活躍させるため、すでに現地へ送り出しています。本体は、弊社社長のグループ会社である宮城FYCで製造しました。断熱は50mmを標準にしているので、寒い時期でも中で落ち着いて作業ができます。

移動できる調剤薬局 投薬窓口 受け渡しカウンター トレーラーハウス 北海道 サンエイ
▲ 患者さんにお薬を手渡すための「投薬窓口(受け渡しカウンター)」。間仕切りで調剤エリアと待合を分け、小窓と受け渡し口を設けています。ここが、ただの小屋ではなく“薬局”である証拠です。
移動できる調剤薬局 受付 待合スペース 木目天井 トレーラーハウス 北海道 サンエイ
▲ 受付・待合スペース側。木目スラットの天井に白基調の壁で、患者さんが落ち着いて待てる仕上がりにしました。奥が調剤エリアにつながります。

災害のときに、動ける宿泊施設としてトレーラーハウスが社会の役に立つことは、もう知られています。今回の調剤薬局も、同じように社会の役に立つ使い方です。これがいつか当たり前になり、その先に、もっと別の可能性も見えてきました。

弊社としては、トレーラーハウスを「社会に貢献できる存在」として、ひとつの文化に育てていきたいと考えています。動けることで救われる現場が、薬局のほかにもきっとあるはずです。

9. いくらで、どう相談するか

気になるのは費用だと思います。トレーラーハウスは用途と内装で価格が変わるため、ひと言で「いくら」とは言えません。目安として、弊社の本体はベースで320万円台からご用意しています。調剤や医療の用途では、内装や設備で金額が動きます。

この価格で出せるのは、本体を製造元である宮城FYCで一貫してつくっているからです。シャーシから自前なので、あいだに余計なマージンが乗りません。車検付きの車両として製造できる事業者は全国でも限られ、同業他社が宮城FYCから車両を仕入れている例もあります。

「うちの薬局でも、動ける一台を持てるだろうか」。そう思われたら、まずは御社の状況をお聞かせください。用途、置きたい場所、制度面の確認まで、一緒に整理していきます。

移動できる調剤薬局について、お気軽にご相談ください。

薬局・医療・自治体のどの立場でも構いません。御社の用途や置きたい場所をうかがって、費用の目安と、制度面の確認の進め方をお答えします。無理な営業はしません。

✉ お気軽にお問い合わせください →

お電話:📞 080-5770-3252(平日9:00–18:00)
ショールーム:北海道千歳市上長都1番地2

あわせて読みたい関連記事

▶ トレーラーハウスが「車両扱い」になるための3つの条件|法的な仕組み

▶ 市街化調整区域にトレーラーハウスを設置できる?法律・手続き・注意点を完全解説

▶ 【2026年最新】トレーラーハウスは建築確認不要?必要になる5つの条件

▶ トレーラーハウスの価格相場|北海道仕様「かまくら」の費用

▶ トレーラーハウスの固定資産税はかかる?かからない条件を解説

株式会社トレーラーハウスサンエイ
〒066-0077 北海道千歳市上長都1番地2 ㈱サンエイタイヤ産業敷地内
TEL:080-5770-3252(担当:西田)
LIMITED EDITION
Selection Guide

一生モノの選択で、絶対に後悔したくない方へ

3社見積
本当に安いのはどこ?
─ プロが教える「賢い選び方」シート ─

価格表だけでは見えてこない「維持費」「運搬費」「基礎工事」など、
検討時に必ずチェックすべき34項目を1枚に集約。
他社見積を入力するだけで最安値を自動ハイライトします。

  • 3社同時に総額比較
  • 付帯工事まで完全網羅
  • Excel自動計算で即時集計

※強引な営業電話などは一切ございませんのでご安心ください。個人情報の入力も不要です。
担当者:西田 孝宏  TEL 080-5770-3252